フェアユースって何?
ネット時代には、きちんとした知識がないとうっかり著作権を侵害してしまうことがあります。知らないからと言って、人の権利を侵害してしまうのはよくないことですし、最低限の知識は身に付けたいものです。意外と誤解されがちなのは、まず、「ネットにある無料コンテンツ・素人が作ったもの」であっても、著作権は生じるということです。たまに「ネットはフェアユースだから」などと言う人がいて、ネットにある物は誰でも自由に使っていい(使われなければアップしなければいい)という主張を行うことがありますが、これはまちがいです。「フェアユース」というのは主にアメリカで唱えられている考え方で、著作者の許諾なしに著作物を使った場合に利用者を免責できるものですが、著作権侵害をすべて許すようなものではありません。様々な影響や、著作物の価値を考慮に入れて、個別の判決が下されています。日本にもフェアユースの考え方を入れようという動きもありますが、現状では規定されていませんので、国内で「フェアユース」は通用しないということも覚えておきましょう。また、日本で議論されている方向性もアメリカのフェアユースとは異なり、主に「写真の背景にたまたま小さく絵が写り込んでいる時、その写真の公開は絵の著作権侵害に当たらない」などの、ユーザーが意図せずに行う不可避の著作権侵害を免責する内容となっています。
「無断転載禁止」は有効?
ネット上に発表されたコンテンツには「無断転載禁止」と注記されているものもあります。これは法的に有効なのか、転載してしまったらどうなるのでしょうか。著作権法の観点からは、著作者がそう言ったからといって、法律がそこだけ厳しくなるわけではありません。著作権者は自分の権利は放棄できる(自由に使って下さい、など)のですが、法律に定められたユーザー側の権利を制限することはできません。引用の権利や、私的目的での複製の権利です。「無断転載禁止」と書かれていても、引用のルールにのっとっていれば引用できますし、私的目的であれば複製も認められています。ただそれは法律上はOKだというだけなので、「無断転載禁止」と書いてある場合は相手の気持ちを汲み取って対応するようにしましょう。ルールだけでなく、マナーも大切です。